翌日日曜日は朝から晩まで、大規模改造手術が行われた。学校が無いのでみゆは私服で研究所を訪れ、すぐに全裸にされた。いつもセーラー服を着せられたままで改造手術されているので、みゆのサイボーグ化された全体像は御主人様自身にとっても新鮮だった。拘束されたみゆは、舐めるようにまじまじと眺められた。たった9歳のこの女児は、右半身は比較的生身に近い状態なのに、左腕や左胸を激しく改造されて左半身はいかにも機械的にされている。このアンバランスさがいっそう、サイボーグ化されてしまった幼女の惨じめさを強調している。
このアンバランスをキーワードに、みゆは左半身を徹底的に人工化されることになった。左脇など生身のままとなっていた箇所を切り開かれ、みゆ自身の生身の筋肉を切り捨てられ、人工筋や油圧シリンダーなどに交換された。それから左脚の付け根から膝上にかけても大改造された。
さらに左右の膝下も大胆に切り開かれ、筋繊維をほぐされて大部分を人工筋とシリンダーに交換されてしまった。足の指も切り落とされ、粗末な義指を接合された。もはや2度と人前でハイソックスを脱ぐことはできない。
相変わらず意識を残されたまま改造手術を施され、みゆは自分の体が見る見る機械へと改造されていってしまうのを目撃させられた。
夜には改造手術を強引に終了され、大改造で消耗し切った体を脳操作で無理矢理振い立たされて家に帰らされた。悪夢の日曜日だった。
月曜の朝、サイボーグみゆは見るも無惨に機械化された幼い体をセーラー服で覆い隠して、ランドセルを背負って登校した。今年は暑さが収まらず、まだみゆ以外の女児は皆オフホワイトの夏服を着ている。学校が近付くと、クラスメートたちと出会って一緒に歩いた。
「みゆ、さいきんへんだよね?どうかしたの?」
「え!?どうもしてないよ!」思わずムキになって答える。
「だってみう体育ずっと休んでるし、バスケも塾もやめちゃったし。どうもしてないわけないよ。」
「こんな暑いのになんで冬服なの!?1週間も前から。」
「そ、それは…。」
体をサイボーグに改造されているから、なんて言えるわけない。
「みう、何かあし、おかしくない?ソックスの下に何か入ってる!?」
昨日改造されたふくらはぎがいびつで、ソックスの上からでも角張って固い質感を持っていることが分かる。
「な、何でもないよ!いそごう、ちこくするよ!」
そう言ってみゆは逃げるように小走りに走って行った。改造されたばかりの脚がバラバラになりそうなほど痛い。昨日は体中を大改造されたので、脚ばかりでなく脇の下や股間やら、そこかしこが痛い。
みゆは自分がサイボーグ化されていることがばれるのではないかとドキドキしながら午前中を過ごした。給食はかつてみゆの好物だったスパゲッティ−だ。だがサイボーグ化され食事する機能を奪われたみゆにとっては、食べたフリをするという面倒臭さしか感じられなくなっていた。給食が終わり、昼休みになると、みゆは朝一緒に登校した女子児童たちに取り囲まれた。濃紺の冬服セーラー服を着たみゆの周りを取り囲むオフホワイトのセーラー服女児たち。
「みゆ、何かかくしてるよね?あたしたちともだちでしょ?話してよ!」
「…」
みゆは絶体絶命だ。にじり寄るクラスメイトたち。「ともだち」と言うわりには喧嘩ごしの態度だ。みゆはついに1人に左腕を掴まれてしまった。セーラー服の袖越しながら、機械化された左腕の固い手触りに、クラスメイトもすぐ違和感を感じた。みゆはクラスメイトたちに取り押さえられ、裏庭の地面に押し倒されてしまった。みゆのふくらはぎに疑いを持っていた女児たちは、みゆの脚の秘密を暴こうとしていた。「やめて、やめてー!」みゆはたくさんの女児に取り押さえられているので全く抵抗できぬまま、白ハイソックスをずり下げられてしまった。と同時にスカートも捲れ上がってしまった。金属とプラスチックの機械から成るみゆの細い太ももと、人工筋肉と人工皮膚が露出したふくらはぎを見て、みゆを捕らえていた女児たちはギョッとした。まるでロボットではないか!みゆのこの体はいったいなんなんだ!?ひるむ女児の中で、気が強く意地が悪い1人がさらにみゆのセーラー服を捲り上げた。腹に大きく切られて縫われた傷痕があり、所々金属パーツになっている。胸は中の機械が見えるような透明の窓になっている。乳首はピンクに点滅する発光灯だ。金属の蓋のような物がお腹のまん中当たりにある。金属質の手触りを感じた左腕を捲り上げられると、大改造された人工的で機械的な腕が現われた。
「みゆ、なんなの?なにこの体!?」「みゆ…ろぼっとになっちゃったの!?」
女子児童たちは体中が機械になったロボットのようなみゆの姿に唖然としていた。みゆは地面に押し倒され、乱されたセーラー服の隙間からサイボーグ化された体を露出させられている。突然みゆは立ち上がり、泣いて走り出した。「みゆ!!」女児たちの声を背に、みゆは裏門から学校を出て、ひたすら走った。昨日大改造されたばかりのボディが激しく痛い。
「万が一サイボーグであることがばれたら、すぐに研究所に来い。やむを得ない理由なら爆破しない。」
洗脳処理された際にそう刷り込まれているみゆは、全身の激痛に堪えて、無我夢中で研究室に駆け込んだ。
サイボーグ・セーラー・ペットみゆ、さいごのだいかいぞう