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改造人間ブルセライダー
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サイボーグ・ペットみゆ
第1話 第2話 第3話 最終話

改造人間ブルセライダー第2話

セーラー服少女サイボーグ

改造材料用の女子中学生

量産型サイボーグへの改造手術直前

セーラー服少女サイボーグ

「量産型サイボーグ兵器1型08」
改造直後の記録撮影

ブルセライダーはジャッカーのサイボーグ兵器

 本郷玲菜は改造人間である。ごく普通の女子中学生だった玲菜は、悪の組織ジャッカーによって拉致され、サイボーグ兵器に改造された。女子中生玲菜は、ジャッカーの野望の為に使われる生体兵器として、まだ13歳の幼い肉体を改造されてしまったのだ。セーラー服姿がかわいかった玲菜は、サイボーグ化されてセーラー服のような恥ずかしいコスチュームを装着され、「ブルセライダー1号機」と呼ばれてジャッカーに酷使されていた。改造された脳にはジャッカーの従順な兵器としてのプログラムが書き込まれ、どんな危険な行為でもどんな非道な犯罪でも、命令されれば逆らうことができずに従うよう洗脳されている。
 ブルセライダーは常時ハリツケ姿に全身を固定されて格納されている。そして改造脳を操作されて、人工的強制的に睡眠状態にされている。これは、強力な兵器であるブルセライダーが、万が一にもジャッカーに反抗したり逃走することをできなくさせる為である。
 そして、利用される時に強制的に覚醒させられ、任務の遂行プログラムを改造脳に書き込まれてアジトから放出される。その日も、ブルセライダーはハリツケ姿で固定され眠らされていた。眠らされてはいるが、ブルセライダーのかわいい童顔は苦痛に満ちていた。そして苦しそうに体を引きつらせ、時折「ううう…」と呻くのだった。サイボーグ兵器に改造された体が激しく痛むのだ。眠らされたブルセライダーは、意識を残されたまま1週間に及ぶ改造手術を施された悪夢に苛まれ、全身を絶え間なく襲う激痛に苦しみ悶え、目覚めている時と同様に苦しみ続けるのだった。突然、ブルセライダーの改造脳と全身に電気ショックが与えられ、その痛みで眠りから覚めた。強制覚醒させられたのだ。そして脳に任務のプログラムが書き込まれ、アジトから外の世界に放たれた。改造脳に書き込まれた任務は、「改造材料の捕獲」だった。サイボーグ兵器に改造する為の少女を拉致するのだ。自分の体に施されたあの悲劇を、自分が捕えた少女たちにも施されるのだ。ブルセライダーこと本郷玲菜は心が引き裂かれる思いだが、彼女の体は自分の思う通りには動かない。どんなにイヤでも、脳内コンピュータに操られた機械の体が勝手に動いて、少女たちを次々と捕えてゆくのだ。
 その日も玲菜の体は、全身真っ黒なプラスチック・ボディの量産型サイボーグたちを引き連れて、人間離れしたスピードで走ってプログラムされた目的地に着き、脳内コンピュータに体を操られて、標的とされた女子中生5人を取り囲んだ。
(イヤ、逃げて!)
玲菜は心の中で叫んだが、体を操られているので声にならない。その心とは裏腹に、玲菜は獲物の女子中学生達を取り囲んだ。全身を機械化改造されたサイボーグに取り囲まれ、恐れ悲鳴をあげる女子中生たち。
(また!カラダが勝手に!)
玲菜の両腕は自動的に女子中生の方に向けられ、手首が下に折れ曲がって両腕から銃身が飛び出した。紺色セーラー服の襟を翻らせ、紺色スカーフを揺らして逃げ惑う彼女たちを、玲菜は両腕の銃で一人一人に発砲していった。玲菜は今回の任務では両腕のサイボーグ銃に麻酔弾を仕込まれている。麻酔銃で撃たれた彼女たちは意識を失って崩れ落ちた。玲菜と量産型サイボーグ達は気を失った5人の女子中学生たちに拘束具をかけ、人間離れした腕力で脇に抱えて、アジトへと帰還に向かった。(ゴメンね。あたし、こんなことしたくないんだけど、体を操られてるの。)
 ブルセライダーと量産型サイボーグたちはアジトに戻って捕獲した女子中学生達をジャッカー構成員に受け渡すと、メンテナンスをされ、またハリツケにされて眠らされるのだった。

量産型サイボーグ

 最新兵器であるブルセライダーは、少女拉致に何度も駆り出され、量産型サイボーグたちとともに、これまでに数十人もの改造材料少女を捕獲していた。ブルセライダーたちによって捕えられた被害者は小学生から高校生までの女子ばかりで、その半数は既にサイボーグへと改造されていた。ある者は生体実験用サイボーグに、またある者は愛玩用サイボーグと称されて性欲処理用サイボーグに改造された。しかし拉致された少女の大半は、量産型サイボーグへと改造された。量産型サイボーグは、台数を多く造られることを第一とされ、1台当たりのコストを抑える必要があるため、粗悪なパーツが用いられて改造される。いわば質より量を重視して製造されるのだ。そのため「ブルセライダー」のような新型サイボーグ兵器と比べてあらゆる面で機能が劣り、特に戦闘能力は格段に低い。この戦闘能力の差から、後にジャッカーを裏切ることになるブルセライダーによって繰り返し大量に破壊されるという悲劇に繋がることになるのである。
 量産型サイボーグは脳改造もお粗末なので、脳改造時に言語を話す能力を奪われてしまい、「アー」とか「ヒョウ」などの叫び声を発することしかできない。顔の一部も含む全身を黒いプラスチック製のボディにされているし、顔面の手術痕も痛々しい。醜い体には、捕獲時に材料少女が来ていたセーラー服をそのまま着せられる。捕獲された時にセーラー服姿でなかった者は、セーラ服型の襟と袖のみの装甲を付けられ、プラスチックと金属から成る機械化された無残なボディの大部分を剥き出しのままにされてしまう。それに比べれば、ブルセライダーは、惨めなサイボーグ姿であることには変わりないとしても、あどけない顔には傷跡は少ないし、セーラー服をかたどった特注のコスチューム装甲を付けられているだけ、かわいらしさも残されているとも言えよう。いずれにせよ、量産型サイボーグも新型サイボーグであるブルセライダーも、改造手術されてからというもの、悲惨な運命をたどることに変わりはない。

セーラー服少女サイボーグ

「量産型サイボーグ兵器1型09」

改造直後の記録撮影

一文字博士の不満

 ジャッカーのサイボーグ開発を中心になって牽引しているのは、一文字博士である。彼は人体サイボーグ化研究の第一人者であり誰もが認める天才科学者であったが、その非人道性から自由な研究が許されず、長らくくすぶっていた。そこをジャッカーに高待遇でスカウトされ、ジャッカーの全面的な協力を得て、サイボーグ技術の研究に邁進することとなったのだった。ジャッカーは彼のサイボーグ研究の為に、実験材料として多数の少女を誘拐して博士に与えた。彼はそれらを利用して改造実験を繰り返し、ジャッカーの求める戦闘用サイボーグの開発に成功した。ジャッカーは一文字博士のサイボーグ技術を実用化に移し、サイボーグの改造材料として頻繁に少女を拉致し、次々にサイボーグ兵器へと改造することとなったのだった。
 だが強権的な独裁者ジャッカー総帥の横暴に、プライドの高い一文字博士は嫌気がさしていた。博士はジャッカーのサイボーグ開発成功の功労者としてもっと手厚い待遇と報償を求めたのに対して、ジャッカー総帥はそれを軽くあしらった。また自身の領域であるサイボーグ化改造に関して、総帥があれこれ首を突っ込むことも疎ましかった。改造材料はセーラー服姿の少女にしろだとか、サイボーグの装甲やコスチュームはセーラー服型にしろだとか、とにかくうるさいのである。

 その日も、ブルセライダー達に捕えさせた女子高生を博士らがサイボーグ兵器へと改造している最中に、総帥が改造手術室にやって来た。この改造材料の女子高生は量産型サイボーグ兵器へと改造されることが決まっていて、既に兵器化が70%あまり進んでいた。女子高生は改造手術台に拘束されてセーラー服をまくり上げられ、全身を切り開かれ、体じゅうを機械に変えられている。苦しそうに悶え、時々うめき声を上げている。
 それを眺めながら、総帥はおもむろに、この女子高生を性欲処理用サイボーグにしたいと言い出した。博士らサイボーグ開発担当の技術者は、既に戦闘用としての改造が進んでいるので、今更改造目的の変更は難しいと説明した。しかしジャッカー総帥は、ジャッカー構成員達の福利厚生の為に、無理を押してでもこの女子高生を性欲処理用に改造し直して欲しいと命令するのだった。カリスマである総帥の力説に、技術者達はやがて皆了承した。こうなっては一文字博士もしぶしぶそれに従うしかなかった。こうして順調に戦闘用サイボーグへの改造が進められていた女子高生は、総帥の鶴の一声で、性欲処理用サイボーグへと改造し直されることになった。この段階での改造の変更は極めて困難である。しかし、女子高生は改めて性欲処理用サイボーグへの改造を始められることとなった。
(失敗しても仕方が無い。失敗したら、総帥の気まぐれのせいだ。)
ふてくされた博士は、投げやりな気分で改造を行った。やがて女子高生のボディのパーツが1つ、また1つ壊れ始めた。既に体の大部分を機械化された女子高生は、前にも増して苦しみ始めた。やはり改造工程の変更はされるべきではなかったのだ。技術者達はあれこれ手を尽くしたが、この未完成サイボーグの人工臓器のほとんどは程なく機能停止し、修理及び蘇生不可能な状態にまで陥った。こうなってしまっては、もう廃棄処分するしかない。
「やはり無理だったか。」
「あそこまで兵器化が進んだ段階からの工程変更でしたからね。」
改造に失敗したサイボーグは、多くの場合解体される。再利用可能なパーツを取り出して他の少女を改造する際にそれを流用するためである。まだ生命はあったが、この不良品サイボーグは、直ちに分解されていった。生きたまま体を解体され、この失敗作サイボーグは、断末魔の苦しみの中で短い生命を終えたのだった。
 一文字博士は内心、怒っていた。総帥が素人のくせに意見を押し通さなければ、改造を失敗する可能性は低かったのだ。サイボーグ材料が1体無駄になってしまったことも悔しいが、自分の労力が無駄になってしまったことはもっと悔しい。自分はサイボーグ技術の天才なのだ。そして何より、何も分かっていないくせに自分にたてつく総帥のあの態度が腹立たしかった。
 一文字博士はこの時、ある決意をした。前々から漠然と抱いていた計画を、遂に実行することを心に誓ったのだ。このことで、ブルセライダー初めサイボーグ少女達はさらに悲惨な境遇に置かれることとなるのである。

続く→第3話

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